なぜ、ビーフンと野菜は
相性がいいのか?

「ビーフンは野菜が美味しく食べられる」。ビーフンについてこのように紹介を頂くことが多くあります。今回はなぜ、ビーフンが野菜とおいしく食べられるのか、その理由について一流シェフやお客様のご意見、当社の開発担当者の見解をご紹介したいと思います。

目次

 

なぜ、ビーフンと野菜は相性がいいのか?

ビーフンは野菜がたくさん食べられるメニューか

実際にビーフンメニューと他のメニューでどのような違いがあるか、代表的なメニューに使用される野菜の量を比較してみました。
あるコンビニエンスストアのお弁当・惣菜コーナーで販売されている焼ビーフン、焼きそば、チャーハンにそれぞれ使用されている野菜の量を実際に計量し、総重量に対する野菜の重量割合を表にまとめました。

メニュー別使用野菜と野菜の重量(g)の比較
使用されている野菜 野菜の重量 メニュー総重量に対する野菜の割合
焼ビーフン キャベツ、もやし、ニンジン、小松菜、玉ねぎ、ねぎ 86.0g 30.9%
焼きそば もやし、キャベツ、にんじん、紅生姜 59.5g 17.9%
チャーハン ねぎ 1.0g 0.3%

※ケンミン食品調べ(2020年5月)

焼ビーフンに使用している野菜が6種類と最も多く、野菜の量も86 gと多くの野菜が入っていることがわかります。また、全体の総重量に対する割合も高く、このコンビニエンスストアのビーフンメニューでは1食のうちの約3割が野菜であるということがわかります。この調査からも焼ビーフンは野菜を多く摂りやすいメニューであることがうかがえます。

ビーフンは野菜に合うめんランキング第1位

2019年全国の20歳以上の女性1018名を対象にめん類に対して意識調査をしたところ、半数以上の53%の方がビーフンに対して『野菜に良く合う』と回答しました。

ビーフンは野菜に合うめんランキング第1位

では、なぜビーフンは野菜に良く合うめんなのでしょうか。その理由を探っていきましょう。

ビーフンは野菜がおいしく食べられる理由

 

ビーフンを料理に取り入れていただいた和食の一流シェフに、ビーフンの魅力をお聞きする貴重な機会があり「ビーフンは、めんの形をしたお米だと思っています。ごはんを頬張りながらおかずと一緒に口のなかでミキシングすることにより味の調和を楽しむ日本人の食文化と同様に、具材の味を抱きこみ具材とビーフン両方の味が料理として調和できるのはビーフンならでは魅力です。」と教えて頂きました。実際に焼ビーフンを利用頂いているお客様からはビーフンに対して「野菜の旨味がビーフンしみこむ」「ビーフンと野菜の味がなじむ」というご意見を頂きます。また当社の開発担当からは「ビーフンは細くて適度なコシがあるため野菜のシャキシャキ感が味わえる」という見解もありました。

 

ビーフンは細い『めん』の形をした『お米』であるため、

  • ビーフンは野菜の味とよく調和する。
  • ビーフンは野菜の美味しさを引き立てる。

これらのことが野菜を美味しく食べられる理由だと考えられます。

野菜のうまみを引き出す焼ビーフンのコツ

 

焼ビーフンに野菜をたっぷり入れてつくる際のコツを管理栄養士の資格を持つ当社の開発担当者に聞きました。ポイントは、野菜の旨味や風味をビーフンに調和させることです。

コツ①:野菜の切り方

 

『ビーフンと野菜をよく調和させるために、野菜を細切りにする。』
焼きそばを作る際に、角切りのキャベツで作ると、食べた最後に野菜だけが残ってしまうことがよくあると思います。細いめんと野菜が混ざりやすく調和しやすいように、野菜は細切りにするのがおすすめです。

コツ②:炒め方 其の1

 

『野菜のダシをビーフンに吸わせる』
当社の看板商品「ケンミン焼ビーフン」の調理は、フライパンに野菜などの具材とめん、水を入れて蒸らし焼きする方法です。野菜の旨味や風味が水に溶け込んでダシになり、そのダシをビーフンが吸収し、ビーフンと野菜が調和するようになっています。台湾の新竹ビーフンを使った一般的なレシピでも干しエビやしいたけのダシを吸わせる方法がよく紹介されています。

コツ③:炒め方 其の2

 

『野菜の香ばしさを油に移し、その油をビーフンに吸わせる』
ダシを使わず焼ビーフンを作る方法では油を上手に使います。野菜などの具材を炒めた香ばしさを炒める際に使用する油に移し、その香ばしさをビーフンにしみこませるようにします。フライパンに油をひいて、具材にする野菜を炒める際にはフライパンの温度が下がらないようにできるだけ野菜に触らず炒めます。『炒める』より『焼く』感じです。そして炒めた野菜の香ばしさをじっくり油に吸わせるようにします。そのあとあらかじめゆでた*ビーフンと炒め合わせる際に、野菜の香ばしさを吸った油をビーフンにしみこませることで、ビーフンと野菜の旨味や風味が調和します。

参考URL
https://www.kenmin.co.jp/recipe/22413.html
*ケンミン食品の『美味しい焼ビーフンレシピ』ではビーフンをゆでたあと軽く焼いて水分を飛ばす下ごしらえをすることで、ビーフンのコシやお米の風味を引き出し、パラっと仕上がるようにします。

野菜のうまみを引き出す焼ビーフンのコツ

野菜のおいしさが際立つビーフンレシピ

野菜がおいしく食べられる、野菜のおいしさを活かしたビーフンレシピをご紹介します。

「健民ダイニング風焼ビーフン」

「健民ダイニング風焼ビーフン」

ケンミン食品直営店舗「健民ダイニング」の焼ビーフンの味を家庭でも味わっていただくためのレシピ。“野菜”をしっかり香ばしく炒めて、ビーフンが野菜の美味しさも吸っているので、野菜とビーフンの一体感が感じられるレシピです。
(使用商品:お米100%ビーフン)
https://www.kenmin.co.jp/recipe/22413.html

「野菜の旨味たっぷり おいしい汁ビーフン」

「野菜の旨味たっぷり おいしい汁ビーフン」

野菜をしっかり炒め、野菜の甘みや旨味がスープに出ているので、野菜本来の味や食感だけでなく、野菜のダシも味わえるレシピです。
(使用商品:スープ専用ビーフン)
https://www.kenmin.co.jp/recipe/26320.html

「無限ピーマン焼ビーフン」

「無限ピーマン焼ビーフン」

味のついている焼ビーフンと一緒に加熱するとピーマンに味が入り、ごま油、ツナ缶由来の油により、ピーマン自体の苦みを減らし栄養素をより吸収しやすいレシピになっています。
(使用商品:ケンミン焼ビーフン)
https://www.kenmin.co.jp/recipe/29448.html

開発員おすすめの野菜の具材ベスト3

ビーフンの商品開発者に聞きました!家庭でつくる焼ビーフンにおすすめ具材をご紹介します。

第3位!『 キャベツ 』

 

第3位は、キャベツです。炒めて香ばしい、蒸して甘味がまして、ボリュームも増すおすすめ具材です。キャベツとビーフンといえば、こんなCMもありました。
https://www.kenmin.co.jp/community/tv_cm/cabbagerugby.html

第2位!『 ピーマン 』

第2位は、ピーマンです。「ピーマン、いれんといてやぁ〜」と弊社CMでは言っておりましが、ピーマンはおすすめ具材のひとつ、理由は、“香りのアクセント”になるからです。ピーマンの代わりに『ニラ』もおすすめです。

第1位!『 白ネギ 』

おすすめの理由は、“甘味”が出て、味に深さを持たせてくれるからです。白ネギの代わりに『玉ねぎ』もおすすめです。玉ねぎを焦がさないようにあめ色になるまで炒めると”甘味”が出る、あの”甘味”がおいしさのポイントにもなっています。

番外編! お肉で欠かせないのは『 豚ばら肉 』

野菜ではなくお肉を入れるなら、豚ばら薄切り肉がおすすめです。その理由は、他の部位より脂が多めだからです。先にもお伝えしましたように野菜や具材を炒めた香ばしさが油を介して、ビーフンにしみこむため、豚ばら肉以外にも牛肉の脂身のある部位や鶏もも肉もおいしい焼ビーフンができます。 

旨味が出る具材・・・エビ、しいたけ
香りが出る具材・・・大葉、パクチー、春菊
彩りが出る具材・・・にんじん、パプリカ
ボリュームが出る具材・・・キャベツ、白菜、もやし

まとめ

ビーフンは “めん”の形態をしていますが、“お米”としての特性も持っているので、野菜はもちろん、いろいろな食材の旨味や風味と調和し、幅広い料理に利用ができることがわかります。
私たちもまだまだ知らないビーフンの魅力を見つけて、ご紹介していきたいと思います。