ビーフンはどこで生まれたのか?

ビーフンはどこで生まれたのか?

ビーフンは「米粉」と書くその名の通り、原材料はお米からできています。紀元前220年頃に秦の始皇帝が中国統一を成し遂げる頃、長江以南に進軍した際、お米を食べることに慣れていなかった兵士のために、お米を挽き、めんにして食べたことがビーフンの起源とされています。*1
その後、お米を客人が来てから炊くよりもビーフンを調理する方が便利であることや、保存性の高さから外出時に携帯することにも適していたことから、お米の食文化圏を中心に広まったと言われています。*2

日本でビーフンが広まったきっかけ

日本でビーフンが食べられるようになったのは、第二次世界大戦後、東南アジア各国から引き揚げた日本人が現地で親しんだお米のめん「ビーフン」を懐かしみ、西日本を中心に需要があったことがきっかけだと言われています。特に九州地方は今日でもビーフンの個人消費量が高く、関東地方の約2倍の量が食べられています。

世界で食べられているビーフン

ビーフンは世界各国、その国の食文化に合わせての国民料理として浸透しており、中国南部をはじめ、台湾や東南アジアでは日常的に親しまれています。また、アメリカやヨーロッパでは“グルテンフリー”というグルテンを摂取しない食生活が健康的な食生活と注目され、また、小麦アレルギーの方からの支持を集めています。
ビーフンは国や地域によって名前や太さ、製法が異なりますが、アジアから世界へとポピュラーな主食として広がりつつあります。

  • 日本   : 焼ビーフン
  • 中国   : 汁ビーフン、ミーフン(細麺)
  • タイ   : パッタイ、センミー(細麺)、クイッティオ(平麺)
  • ベトナム : フォー(平麺)、ブン(中太麺)
  • スリランカ: ストリングホッパー
  • フィリピン: パンシット
  • イタリア : ライスパスタ
  • アメリカ : ビーフンサラダ
ビーフンはグルテンフリー食品なの?

ビーフンはグルテンフリー食品なの?

近頃、アメリカやヨーロッパでは小麦粉に含まれるたんぱく質であるグルテンを摂取しない“グルテンフリー”な食生活が注目されています。スーパーやコンビニでもよく見かけるようになったグルテンフリー食品ですが、ビーフンも小麦アレルギーやセリアック病の対応食材として注目を集めています。
お米で作られたビーフンは原材料上グルテンフリーであり、同様に小麦を使用しないため小麦アレルギーの方でも食べられる可能性が高いですが、原材料と同時に製造工場での小麦原料のコンタミネーションがないかどうかにも注意が必要です。グルテンフリー食品であることを確認する方法として、グルテンフリー認証を受けているかがひとつの判断材料にもなります。また、製造工場でのコンタミネーションの状況は商品の裏面や会社HPの情報を確認するか、場合によっては会社に直接問い合わせてみることをおすすめします。

ビーフンはダイエットに最適な食品なの?

ビーフンはダイエットに最適な食品なの?

ビーフンは原材料がお米であるため、カロリーは小麦のめんと大きく変わりません。しかし、ひとつ着目したいのは1食に使用する量です。ゆで戻した時の重量を150gとすると、ビーフンは1食に使用する量が乾めんで50g程度、パスタは68g程度、うどんは83gであることと比較すると、1食に使用する量が少ないため、必然的に1食分のカロリーは低くなります。これは乾物などを水で戻した際、元の重量の何倍になるかを示す「重量変化率」の違いで、ビーフンの重量変化率は3倍、パスタは2.2倍、生うどんは1.8倍で大きく異なります。*3
また、ビーフンの中には「低GI食品」に分類されるものもあります。GI(グリセミックインデックス)とは、トロント大学のデビットジェンキンス博士らが1981年に発表した概念で、炭水化物を含む食品を食べたときの、血糖値の上がりやすさを表した指標です。ブドウ糖を摂ったときを基準値100とし、糖質量として同量の他の食品を摂り、基準との比較で算出します。このGIによって食品摂取後に、急激に血糖値が上昇するのか、緩やかに上昇するのかの目安になります。

ビーフンは長期保存ができる

ビーフンは原材料、製造過程で油を使っていないため、酸化しにくいという特徴を持ち、未開封であれば約2年の長期保存が可能です。ただし、開封後は、パッケージ内に様々な菌が入り込む可能性があるため、賞味期限に関わらず、早めにお召し上がり頂くことをお薦めいたします。
ビーフンを保管するのに適している場所は冷暗所です。日当たりが良い場所や高温になる場所に置いてしまうと劣化が早まり変色や臭いが出てきたり、温度差がある場所で保管すると結露などでカビの発生に繋がることがあるので、パスタやうどんなど他の乾めんと同様に注意が必要です。できるだけ温度変化が少ない場所で保管をするのがベストです。また、ビーフンのパッケージはジッパーが付いているタイプがあり、衛生面でも安心なため、おすすめです。

ビーフンを保管するときのポイント

  • 「できるだけ外気に触れないようにする」
  • 「高温や多湿を避ける」
  • 「ジッパー付きを選ぶ」
  • 「温度変化がない冷暗所におく」
  • 「日に当たらないようにする」
参考:
*1 桂林米粉文化博物館資料に書かれているとされる定説。屠睢(とすい)大将。
*2 新竹市の長老の話として。福建から台湾に伝わったとも言われている。旧台湾観光局の新竹市のビーフン産業についての紹介ページ。
*3 文部科学省 日本食品標準成分表2015年版